日々是好日

小学校の先生を夢見て、夢が実現。夢が実現したら次の夢が必要。さて、次の夢は…。日々よい教育とは、よい授業とは、よい先生とはなど教育について色々考えています。子どもも先生も幸せになるためには。不毛な道が今拓かれました。

時間と質の両方から働き方を改革させよう!

 最近、教師の働き方改革が注目されています。2019年はこの教師の働き方改革が一気に加速しそうです。働き方改革について僕自身が思っていることを少し。

 僕は小学校で働いて6年目になります。6年間、死に物狂いで働いてきた自分はいつの間にか残業が当たり前になっていました。残業に慣れてしまった自分にはこの働き方改革の風潮には少し違和感があります。時短術が色んなところで提案されていて正直「すごいなー」と思う反面、これみんながしだしたらなんか大事なもんを見失ってしまいそうだなーという懸念も。時間の捻出だけにとらわれてしまうと、教育効果が高いものまでがないがしろになってしまうのではと思うわけです。正直、時間をかければかけるほど子どもたちは成長していくことを実感しています。ノート指導は見れば見るほど、やはり子どもたちのノートの質は上がっていきます。しかし時間は有限。どこかでタイムリミットが来るのです。時間がない中、どこに時間をかけ、どこで時間をかけずに手を抜く(というと言葉が悪いですが、、、)のか。そんな葛藤が最近は多くなりました。

 時間を作るためには、今あるものを効率的にするか、あるものを無くしてしまうかの2択だと思います。効率的にするにも無くすにも、そのためには時間捻出だけにとらわれるのではなく、そのものの質的な部分をきちんと見る必要があると思います。教師の仕事で所見を書くことは大きな労力が必要で、学期末に四苦八苦する人も多いのではないでしょうか。僕自身も毎年学期末に何時間もパソコンとにらめっこし、「あれ、この子書くことないなー。」と大変な思いをすることも多々あります。そんな時、所見のテンプレート集に飛びつく結果になるのですが、果たしてそれでいいのかと思うわけです。テンプレでよければもうAIが勝手に…なんて極端な話も出てくるわけで、それではいかんやろうと思うのです。何のための所見なのか。。。じゃあもういっそのこと所見なしにしましょうという学校も出てくるのです(僕は、所見はやはり子どもの成長には必要なものだと考えています)。進級するみんなへの最後の評価が所見。その励ましが子どもの成長に大いに役立っているなら続けるべきだし、もうそんなの効果ないよということであればやめればいいし…必要ならもっと効率的な方法を考えればいいと思います。ただ、この教育効果というところが厄介で、何をもって教育効果があるのかというアセスメントがない(人によって違う)のです。教育界ではほとんどのものが教育効果のアセスメントが弱く、行事なんかも旧態依然としていて何年も前からほとんど変わっていないですよね。運動会の組体操なんかが好例です。教育効果のアセスメントが人によって違うにせよ、質の部分を少し視野に入れるだけで、これは機械にまかしてしまおうとか、もっと別の方法にしましょうとか、何かよいものへアップデートされる気がします。

 今、教師の時短本を読み漁っていますが、必ずその仕事一つひとつの本質を見失わないように読んでいます。まずは時間の両方から仕事を見ることから教師の働き方改革は始まるのだと思います。決して時間だけにとらわれることがないようにしたいです。そして、時間を捻出することで、その捻出した時間を何に使うのかも視野に入れたいですね。その時間は子どもたちに還元されていくと思います。

 

今読んでる本です↓

⇒時間と質の両方から働き方に切り込んでいます。単なる時短本とは質が違います。真似できないところも多いですが、教師の働き方改革について考えさせられる一冊です。

学級担任のための残業ゼロの仕事のルール

学級担任のための残業ゼロの仕事のルール

 

 ⇒50のルールでわかりやすく解説。すぐ実践できることも多く書かれています。最後のルールは「効率化することが本当にいいのか疑う」で、大事な部分もしっかりと述べられています。